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大塚正俊ブログ

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行政視察報告(岩国市ごみ処理施設建設事業)

おはようございます。中津市議会議員の大塚正俊です。

7月23日から25日の3日間、総務企画環境委員会で行政視察に行ってきました。

今日は、山口県岩国市(7月25日9時30分~11時)の「ごみ処理施設(サンライズクリーンセンター)建設事業」について報告します。

岩国市は、山口県の最東部に位置し、小瀬川を挟んで広島県と接している。行政面積873.67㎢、人口120,106人の市です。

『施設の概要』
サンライズクリーンセンターは、岩国市及び和木町の可燃ごみを焼却する施設で、160t/24h(80t/24h×2炉)の処理能力を有しています。資源ごみ、不燃ごみ等のリサイクルは別の施設で分別・処分をしています。
平成21年度より基本構想を策定し、平成27年7月1日~平成31年3月31日に建設工事が行われています。
建設費は17,450百万円(税抜き)、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄筋鉄骨コンクリート造(地上4階、地下2階)延べ面積約13,870㎡となっています。
燃焼設備はストーカ方式(連続運転式)、排ガス処理は乾式排ガス処理方式(バグフィルタ、触媒脱硝方式)、余熱利用発電(場内利用・売電、11,000戸分の電力)、場内・場外余熱利用(スパ・サンライズに温水供給)として活用しています。
焼却灰・集じん灰は、場外に搬出し、セメント原料化施設でセメント原料として再利用しており、焼却に伴う埋立てごみはゼロとなっています。

『考 察』
岩国市は、広域のゴミ処理施設の建設・運営にあたって、和木町と「事務の委託」を行い運営していますが、和木町はその事務の執行及び管理権限を失っています。そのためごみの出し方や分別も和木町の議会の議を得ることなく岩国市の条例に合わせなければなりません。自治体固有の事務であるごみ処理を他の自治体に丸投げする方式はすべきではなく、中津市においては、一部事務組合を設立する方式で、ごみ処理行政を共に進めていく必要があると考えます。
また、建設工事・運営の方式としてDBO方式を採用していますが、長期的な運営管理が財政負担につながるとは考えづらく、委託料の積算があいまいとなるため、設計・建設と運営管理を分離発注すべきと考えます。
焼却方式として全国的に主流となっているストーカ方式の燃焼炉を採用しており、維持管理コストや管理のしやすさ等を鑑みて、中津においても流動床方式ではなくこの方式を採用すべきと考えます。
岩国市は生ごみに対する分別収集や焼却施設での機械分別等を実施していません。中津市における燃えるごみの約40%を占める生ごみの焼却量を減少し、施設規模を縮小するために、炉前に機械選別装置の設置をすべきと考えます。

岩国市視察報告書のサムネイル詳しくは、左の画像をクリックしてください。報告書の全文がPDFでご覧いただけます。

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