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大塚正俊ブログ

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行政視察報告(伊丹市スマート窓口システム)

おはようございます。中津市議会議員の大塚正俊です。

7月23日から25日の3日間、総務企画環境委員会で行政視察に行ってきました。

今日は、兵庫県伊丹市(7月23日13時30分~15時)の「スマート窓口システム」について報告します。

 伊丹市は、兵庫県南東部の阪神間に位置する人口194,821人、行政面積25㎢、兵庫県内で尼崎市に次いで人口密度2位を擁する市です。大阪国際空港(通称「伊丹空港」)の滑走路の大半を擁する都市で、大阪・神戸の衛星都市・ベッドタウンの一つとされています。

『スマート窓口システムの概要』
伊丹市では、市民と職員の双方に優しい「スマート窓口」に取り組んでいます。これは〈行かなくていい〉〈書かなくていい〉〈待たなくていい〉の三つをコンセプトとするもので、令和4年11月の新庁舎開庁に合わせて「書かない窓口」(18部署141手続き/2023年4月1日現在)と「オンライン申請サービス」(136手続き/同)を開始しました。これにより〝いつでも・どこでも〟手続きができるとともに、来庁して手続きを行う場合でも紙の申請書に手書きすることなく、設問に答えてタブレット上でサインをするだけと、市民の利便性向上と負担軽減を図っています。
ただ、これにより職員の負担が増えることになっては、せっかくの取り組みも長続きしません。そこで、導入準備では単に紙の業務をデジタルに置き換えるのではなく、申請フォームの工夫や手続き上のムダの削減などを図り職員の負担軽減にも取り組んでいます。

『考 察』
中津市においても「書かない市役所」を目指して取り組みを進めていますが、「おくやみコーナー」に行ってもいくつもの書類に、住所、氏名、生年月日等の情報を申請書に記載しなければなりません。伊丹市のシステム署名等の必要最低限の記入だけで、”簡単”に申請書を作成できるシステムや事前申請システム、オンライン申請の導入を早期に導入し、「待たせない市役所」「行かなくていい市役所」も実現すべきと考えます。
システムの導入には89,189千円もの予算が必要となりますが、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(100%)を活用したことは先見の明があります。現在、同様の補助金はありませんが、高率補助金や優良起債を活用して財源を確保すべきと考えます。
また、このシステムを導入するとなると庁舎1階の窓口スペースが手狭であるため、市営駐車場を立体駐車場とし、分庁舎の整備により窓口業務を1階フロアーで完結できるようにするとともに、教育委員会や上下水道部を本庁舎に戻すことも検討してはどうかと考えます。

伊丹市視察報告書のサムネイル詳しくは、左の画像をクリックしてください。報告書の全文がPDFでご覧いただけます。

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