厚生環境委員会と医師会感染症対策理事との意見交換会
9月21日、厚生環境委員会と中津医師会感染症対策理事との意見交換会を傍聴しました。
27日に開催される9月議会自由討議で論議する「抗原検査センター設置」について、専門家(井上登生医師、西博子医師)の意見を聞く場として開催されました。
第4波の段階で、医師会として抗原検査センターの設置を検討していましたが、諸般の理由で設置ができなかったことが報告されました。
その後、病院等によるPCR検査機器の整備等により検査体制が確立され、ワクチン接種の進行と第5波の終息の状況を踏まえると、今の段階で1億円もの経費を投入して抗原検査センターを設置する必要性は少ないとの考え方が示されました。
市内の第5波の要因の一つに、個人的に実施した抗原検査で陽性であったにも関わらず、医師や保健所に連絡せずに、感染を広げた事例もあり、倫理的に問題のある行動がなされたとの報告もありました。
また、市中に出回っている抗原検査キットの中には、厚生労働省の承認を得ていないものも出回っており、検査結果に信ぴょう性のないものがあるとのこと。
抗原検査キットの使用には、医師等がかかわり、陽性の際には必ず保健所や病院につながるシステムの構築が必要であることや感度の問題で「陰性でも必ずしも陽性ではない」との確証は得られないことを認知する必要があるとのこと。
風邪の症状があれば病院に来ていただければ、検査は受けられる体制が出来上がっている。症状がなくても不安な方は宇佐市抗原検査センターに行って抗原検査(無料)を受けることをお勧めします。
また、若者のワクチン接種に向けて、強制はできませんが、副反応には対処の方法があること。コロナワクチンだけが怖いワクチンではないこと。ワクチンを打っていれば重症化しない(守られている)ことを周りの人が声掛けをしていくことが大切とご示唆頂きました。
今回の専門家との意見交換会を踏まえて、自由討議で今後の検査体制のあり方について論議を行います。